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株式会社ソラシドエア

株式会社ソラシドエア

株式会社ソラシドエア 様

ソラシドエアは九州・沖縄を中心に国内11か所に就航し、地域との繋がりに重きを置く航空会社です。
2022年には就航20周年を迎えられています。

INTERVIEW

1 ソラシドエアとは

——ソラシドエア様は、2002年に宮崎―羽田路線に就航して以来、各地と九州・沖縄を結び続け、現在では国内11空港14路線に就航されています。まずは企業理念、風土についてお聞かせください。

ソラシドエア:私どもは「九州・沖縄の翼」として、「空から笑顔の種をまく。」をブランドコンセプトに地元との繋がりを大切に、お客様に親しみやすく心地よいサービスの提供、そして、機体を活用した地域のPR等を通して、地域への貢献を目指しています。

——ブランドコンセプト、「空から笑顔の種をまく。」というフレーズはとても素敵ですね。社名にはどのような由来があるのですか。

ソラシドエア:ありがとうございます。社名である「ソラシドエア」は、飛行機が飛ぶ空と、種の英語表記「Seed(シード)」を組み合わせ、ブランドコンセプトの「空から笑顔の種をまく。」を表したものなのです。また、音階の「ドレミファソラシド」のソラシドともかけていて、上昇し、弾むような楽しさ、親しみやすさといったイメージを表現しています。

2 英語研修について

——ソラシドエア様には、2011年頃から弊学院に研修を依頼いただいています。なぜ弊学院を選んでいただいたのでしょうか。

 

ソラシドエア:当時、社内でよりよい機内アナウンスを目指してマニュアルを見直す機会がありました。客室乗務員のアナウンスの品質を平準化したい、そのためには外部の専門家の力を借りるのが良いのではと考えました。貴学院は株式会社AIRDOに推薦していただきました。

——英語研修は機内アナウンス研修の一部として組み込んでいただいているのですね。

ソラシドエア:はい、弊社では客室乗務員の中でアナウンススキルの高い者を「PAリーダー」に任命し、PAリーダーが他の客室乗務員の指導を行います。(PA(Public Address)=機内アナウンス)貴学院の英語研修は、このPAリーダーのアナウンススキルのブラッシュアップのために実施していただいています。PAリーダーのスキルを向上させることで、その教えを受ける客室乗務員全体のスキルの向上を狙っているのです。加えて、外部講師からの厳しい目でPAリーダーのアナウンス評価を行っていただくことで、指導役であるPAリーダーのクオリティを担保するという目的もあります。

——他にはどのようなトレーニングを行われていますか?

ソラシドエア:「PAクリニック」という、PAリーダーとマンツーマンで30分ほどレッスンを行う機会を設けています。月に10日ほどの開催枠に受講者個々人が予約をして、アナウンスのブラッシュアップに励んでいます。

——日常的に繰り返しレッスンが受けられるのは、素敵な取り組みですね。

ソラシドエア:ありがとうございます。自分一人でアナウンススキルをブラッシュアップするのは至難の業です。機内アナウンスには、安全に関するものが多くを占めますので、全てのお客様に分かりやすく、誤解なく、正しい情報を伝えることが大変重要です。その点でもPAリーダーに自身のアナウンスを聞いてもらい、客観的に実際の伝わりやすさを評価してもらったり、自分では気づかない癖を指摘してもらったりすることは大変有意義な時間だと思っています。かつ親しみやすいソラシドエアのアナウンスを追求して、継続的にトレーニングできる環境を整えています。

——弊学院のトレーニング内容の効果はいかがでしたか。

ソラシドエア:貴学院の講師は明るくてテンポがよく、熱心なご指導で自身の癖や課題が認識できたと受講したPAリーダーたちは話しています。特に先生のお手本に続いて発音していくシャドーイングは、苦手な発音の訓練に効果的だったそうです。課題となった部分については改善策まで具体的なアドバイスがもらえて、大変理解しやすい研修だったとのことです。また、ネイティブスピーカーから見てアナウンスマニュアルの表現が適切か、正しいかといった確認が行えて、お客様にとって分かりやすい表現も学ぶことができたと。アクセントなどの基礎的な技術面においても、アナウンス品質の向上という面においても、とても充実した研修を行っていただきました。
加えてPAリーダーの中でも訓練の教官資格を持つ者からは、講師陣の受講者のモチベーションを上げる伝え方や、達成感を与えるフィードバックの仕方が大変勉強になったとの声もありました。

——お客様からは、何か反応はありましたか?

ソラシドエア:先日、「英語が上手で聞き取りやすい。何か特別な訓練をしているのか?」というお褒めの言葉をいただいたとPAリーダーから報告がありました。よくソラシドエアをご利用いただいているお客様で、前回の搭乗時にも英語が上手だったからとお話くださったそうです。機内アナウンスの品質が、貴学院の英語研修をはじめ、日々の取り組みに支えられていることを実感できたできごとでした。一方、お客様からは、「音量が小さく聞き取りづらかった」「早口で分かりづらかった」などネガティブなご意見も頂戴することがあります。このような内容はPAリーダーが発行する社内通信で共有し、改善方法を皆が考える機会を作り、品質向上に努めています。

——ありがとうございます。最後に、今後貴社が目指す姿について教えてください。

ソラシドエア:弊社は現在、日本国内に14路線を展開しています。近年はインバウンド需要の高まりを受け、海外のお客様にも多数ご搭乗いただいております。日本語を母国語とする方だけでなく、日本語が分からない方にも機内アナウンスで皆様に安心感を持っていただけるよう、今後も品質の向上を目指してまいります。