日本工営株式会社 様
INTERVIEW
1日本工営株式会社とは
——1946年の創業以来、70年以上に渡り、社会基盤の整備に貢献なさり、建設コンサルタント業界でNo.1の企業でいらっしゃいます。現在の従業員数は5,000人を超え、海外業績は160か国、年間のプロジェクト数は5,500件と世界各国に拠点をお持ちでグローバルに人財がご活躍なさっています。創業者の久保田 豊様は「誠意をもってことにあたれば必ず途(みち)は拓(ひら)ける」との経営理念のもと、96歳まで国内外で活躍なさいました。真の国際人ですね。その理念は現在も受け継がれていらっしゃいますね。
日本工営:久保田は戦前から数多くの海外プロジェクトに参画していました。今の北朝鮮の水豊ダムの開発事業の指揮・監督から始まり、終戦後は引揚者の職を確保するために日本工営を設立し日本の再建に貢献しました。その後は、東南アジアを中心にコンサルタントとして途上国の開発事業の指揮をとり、その国の地域の発展に貢献しています。日本におけるコンサルティング・エンジニアという地位は久保田により確立されました。
2英語研修にについて
——弊学院での英語研修は1980年の官庁企業3カ月コースからです。しばらくご利用いただだかない期間もございましたが、2012年海外事業本部よりのご依頼により、講師派遣型で研修が再開いたしました。英文レポートライティング、プレゼンテーション研修を初め、TOEIC®対策、通学研修もご利用いただいております。
横川様は2013年から人財育成室のご担当になられましたが、人財育成室として弊学院の英語研修を導入された理由と選ばれたポイントをお教えいただけますでしょうか。
日本工営:人財育成室では通年で研修の企画を立てるのですが、まずはきちんとした英語の研修が必要ということで、研修機関を探しましたところ日米会話学院の名前が挙がりました。
学院を選んだ理由としましては、70年以上の英語教育の経験と講師の質の高さです。当社も英語研修では、他の有名校も利用してみましたが、やはり授業内容と講師の質が違いますし、限られた予算の中で、これだけの高いクオリティーの英語研修を行っている機関はそうそうないと思います。
当社の技術者はただ単に海外の現地で物を造って売るのではなく、ステークホルダーと対話をしながらインフラの開発や必要なインフラを整備する上で、技術力をバックグラウンドにしなければいけないのですが、コミュニケーション能力も求められます。
海外事業を展開する上での共通言語は英語ですので、英語の研修には力を入れています。
——2016年からは新人英語研修の一環として、自立英語学習法セミナーと4週間の短期集中ビジネス英語コースの組み合わせをご選択いただいておりますが、この組み合わせについてのご感想をお聞かせいただけますでしょうか。
日本工営:自立英語学習法セミナーで一番良かった点ですが、その場での授業だけにとどまらず、その後に研修生がどうやっ て学習を続けていけるかのヒントを沢山いただけるということです。研修を受けた社員からは、勉強の仕方が分かったとか、日常生活でも隙間時間を利用してシャドーイングを行った結果TOEIC®のスコアが上がったとの報告を受けています。
4週間の短期集中ビジネス英語コースは日本人講師とネイティブ講師による授業でしたが、英語力がそれほど高くない新入社員には、初めからネイティブ講師だけですと、ハードルが高いのと、日本語と英語ではどこがどう違うのか、また引っかかる点について日本人の講師から解りやすく教えていただけるのがありがたいです。我流ですと、年齢を重ねると間違いを直すのは難しいので、若い時にきちんとした英語を身に着ける上で、日本人講師の授業で基礎を固め、ネイティブ講師で実践と応用という組み合わせは理にかなっていると思います。
人財育成室が永遠に英語研修をサポートすることはできないので、基礎固めの後は自分でがんばってほしいと思っています。
——研修の成果はどのように表れていますでしょうか。
日本工営:4週間の短期集中ビジネス英語コースを受けた研修生は、研修後に必ずTOEIC®を受験するのですが、昨年は受講した半数 以上が100 点アップしています。もちろんアップ率に個人差はありますが、研修後は確実にスコアアップしています。
4週間の短期集中ビジネス英語コースは短期間で成果を出したいという当方の趣旨に合ったカリキュラムです。
また研修修了後は海外プロジェクトでOJTを行っています。最低でも1ヵ月、長くて2ヵ月ほど現地の技術者や顧客とは英語でのコミュニケーションになりますので、厳しい現実に向き合い、さらに英語の必要性を感じているようです。基本的なところは研修で習得し、その後は経験を積んで、現場で慣らしていくというのが実態です。すぐに英語を使う環境に置くのが効果的と思います。
——弊学院ではTOEIC®のスコアアップを目指すだけでなく、使える英語につながる指導をしています。TOEIC®スコアアップ対策についてはどのようにお考えでしょうか。
日本工営:社内でもTOEIC®のスコアアップの勉強をしても英語が使えるようにはならないと思っている者が結構おりま すが、取引先は英語の評価基準としてTOEIC®のスコアで判断しますのでスコアアップは必要です。試験対策でありながらも業務で使える英語の授業を実施していただけるのは大変ありがたいですね。
以前は、海外赴任の社員のバックサポートをする社員のみが英語を必要としていましたが、現在はこのビル内に日本語が全くできない外国人が少しずつ増えてきました。そうしますと今まで日本人だけを相手にしてきた部署がいきなり外国人の問い合わせに英語で対応しなければならないという状況になってきていますので、いろいろな部署が社員の英語力を高めていこうと動きだしています。
——毎年の新人英語研修のご予約もいただいておりますが、日本語研修につきましてもお問合せいただいています。日本語の研修も含め、今後の研修のご予定はいかがでしょうか。
日本工営:日本語の学校はかなり多くて、いろいろ捜しましたが、英語と同じで基礎をきっちりと指導していただかないとビ ジネスで使えるようになるのは難しいです。
日米会話学院の日本語研修所のカリキュラムはその点がしっかりしていると思います。講師の方は、基本が大事だということをよく理解していて、研修生一人一人をよく見て指導しているのでとても信頼しています。また、新入社員研修ですが、大学までで学んだ英語とビジネスで使う英語は違うということをきちんと教えてあげたいと思います。海外赴任では相手国政府の方とも話す機会があるので失礼のないような英語を身に着けてほしいです。
また新入社員だけではなく、中堅の海外赴任者もライティングは必要なのでオンラインを取り入れてみようと思います。英語なくしては海外での仕事はできなくなってきていますし、現地の方々の英語力がかなり上がっていて、もうブロークンイングリッシュで話すことはできない状況です。ますます英語力をつけることが必要になっています。